PTSDとトラウマのすべてがわかる本(図入りで分かりやすい。)
PTSDとトラウマのすべてがわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)
- 作者: 飛鳥井望
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「心の傷」とか「トラウマ」という言葉は,分かりやすいがゆえに,かえって拡大解釈されてしまう傾向があるように思います。心に「傷」を負う体験は日常においてもあちこちに転がっており,何がどの程度どうなると「病気(PTSD)」といえるのかは,それを解釈する人により様々です。
しかしこの本では図(イラスト)入りで,トラウマとPTSDの定義,PTSDの診断から治療まで当事者および周囲の人に役立つ説明がなされています。
なお,一般向けといっても,(執筆時点での)近年の知見*2もきちんと入れられていますので,「分かったつもり」の現場の人間にとっても一見の価値ありと思います。
同じシリーズで他にも色々出ているようです。他のものはまだ未見なのでどうか判断できませんが,これはオススメです。
個人的には,PTSDの認知行動療法についての部分が気に入ってしまいました。
認知行動療法って,心理以外の人(例えばSTSさん)に説明するの難しいんですよね〜
PTSDの治療法のひとつとして挙げられていますが,来年度の授業で導入用資料として使ってみたいと思います。