lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

13年前の今日も寒かった。

今朝は,とても寒かったです。午前中は小雪が舞う天気でした。
午前中は京都での仕事だったので,「やっぱり盆地は寒いね〜」と思っていたら,lionusの地元でも積もりはしないがちらほら白いものが舞っていたそうです。
13年前の阪神・淡路大震災が起こった朝も,とても寒かったことを思い出しました。
幸い,当時住んでいたワンルームマンションは建物に被害は無かったのですが,住み込みの管理人さんが倒れてきた家具で額に傷を負って血がにじんでいるのがとても気の毒でした。
女子学生専用のワンルームマンションだったので,地震発生からしばらくの間は,マンションの玄関辺りでlionus含め住人達は心細さに身を寄せ合っていたのですが,地震発生がまだ就寝中の早朝だったため,それぞれパジャマにカーディガンを羽織った程度の姿でぶるぶる震えていました。
寒いなら部屋に戻れよと思われるかもしれませんが,一人になるのは怖いし,そもそも,地震発生直後から停電してしまったので,暖房で暖まることもできなかったのです(マンションの規約で暖房は電気系に限られていた)。
しかし,何年か経ちほとぼりが冷めた頃に当時を振り返って思うのが,真冬だったからこそ困ることもあったが,逆に救われたこともあったのではないかということです。
地震後は,広範囲でいわゆるライフラインが停止しました。
ライフラインの停止は生活全般の困難をもたらしましたが,何よりもトイレの始末等衛生面の問題はかなりクリティカルでした。きれいな水が使えない,トイレが流れない,お風呂に入れない,という状況がもし真夏に発生していたとしたら・・・と考えるだけでかなりへこみます。
また,真夏なら食中毒や腐敗の早さといった問題も(真冬に比べ)出てきます。
当時,避難所で食中毒の発生があったか否かについては寡聞ながら知りませんが,真冬の気温の低さゆえ避けられたリスクももしかしたらあったかもしれません。
ただし,だからといって,当時の被災者の方々の困難については決して割り引かれるものではありません。
厳寒か酷暑か,今後の大規模な地震災害では究極の選択を常に考えておかねばならないと思います。