lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

オレはやるぜオレはやるぜbyシーザー@動物のお医者さん。

午後はワークショップ「現代社会における青年のやる気と意欲」を聴講しました。
やる気(動機づけ)という広く関心のあるテーマゆえ,参加者の雰囲気は多彩な印象でした。

  • 学業に対するリアリティショックと「生徒化」:大学入学後「こんなはずじゃなかった」「自分の入学前に思っていたのと(大学の授業が)違う」。「生徒化」=大学の教育サービスに従属。「生徒」であり「学生」ではない。「受動的な意欲」の高さ。教えてくれれば頑張ってそれを吸収しますという姿勢。
  • 意欲は対象との出会いによって生まれる。
  • 現代の大学生→消費文化的。学業を大学から提供されるサービスとみなし,その顧客として自分を捉えている。決して「学生」=「新たな知の生産者」ではない。
  • 一方,大学生は自分も「商品」として考える傾向。高く売れるために資格とか単位取得とか成績優秀さ(GPAの高さとか)を自分に添加しようとする。それが見かけ上の「学業志向(まじめさ)」として表れている。
  • なぜこのエントリーのタイトルがシーザーなのかというと,やるぜやるぜやるぜ(だから何を?)という方向性の定まらない「やる気」を,本ワークショップで話題にされている「現代の大学生」について連想してしまったからです。
  • 消費文化的といえば,小柳晴生先生の「豊かさモデル」を思い出しました。元々何の論文で読んだかは忘れてしまいましたが。とりあえずここいらへんなど。