lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

日本心理学会第71回大会1日目。

初日の夕方(16時〜18時)が自分のポスター発表でした。
検定などは使っていない、単に度数集計したのみの研究でしたので、お客さんは不調でした。しかし、知り合いが何人も来てくださったのは非常にうれしかったです。
Iさん、Hさん、折角おいでいただいたのに、きちんとお話ができずに残念でした。3日目まで東京に居たいのですが、授業仕事が始まってしまうもので涙を飲んで帰阪します(T_T)
新規のお客さんは、テーマそのものよりも「新聞記事の内容分析」の方法に興味を持たれた方がいらっしゃって、しばし情報交換の場となりました。単純に人力を使った分析ではなく、同じデータでテキストマイニングを試してみようかと思っていたのですが、前から知っていたフリーソフトKH Coderの他に、WordMinerというものもあることを知りました。しかし、今ホームページを見てみたのですが、アカデミックで15万円余り・・・個人で買うにはかなり高いです・・・とりあえずKH Coderから始めてみたいと思います(苦笑
その他、お客さんではなかったのですが、隣のポスターの人に(暇なので)強引に話しかけて、ポスターの内容を説明していただきました。もちろん、隣の人にはお客さんが来られていない時を狙ってですが。「広域災害後の避難所運営に関するシミュレーションプログラム」に関する発表だったのですが、実のところ、シミュレーションをしているのではなく、昔のアドベンチャーゲームサウンドノベルのように、基本的なストーリーがあり、ユーザの行動選択によりエンディングが違ってくる類のシステムなのだそうです。*1しかも、フラグのON/OFFはプログラムを使用しているインストラクター(人間)に依存しているという。わざわざコンピュータ上でこれを作る意味は?とか思ってしまいますが、論文をいただいたので、どのような作りになっているのかはじっくり拝見してみたいと思います。
防災教育の教材としてはなかなか秀逸なのではないかと推察しました。なぜかというと、実際に阪神・淡路大震災を経験した一般人の感想がなかなか良好だったからです。
大災害を実際に経験した人間からすると、中途半端な「再現ドラマ」は腹の立つものです。しかし、評判が良かったのは、かなり現実感覚がある内容だったのだと思います。

*1:シミュレーションソフトならば、パラメータを色々に変えてみることにより結果が違ってくることを確かめられるが、そうではない。