lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

他力本願。

去年の11月の日本心理学会でおこなったポスター発表に関する問い合わせを受けて,有難いことだと思いながらも少々驚いています。何で今頃なのだろう?と。
もう10ヶ月くらい前のことなので,もう今頃は何か形(論文など)にしていなければいけないのですが(もしかするとそういうことも考慮されていたのか?),まだできていないので,反省しています。
しかし,お蔭様でずっと念頭にありつつ取り紛れてきた日心と今年3月のJSTSSの発表データを仕上げるぞ〜というモチベーションが上がりました。
思い返してみると,今までの自分の研究は「他力本願」の色彩が強いなと思います。
ただし,「他力本願」といっても,他人にやらせているわけではなく,研究のきっかけが自分の外部からやってくることがしばしばだということです。
卒論〜修論から現在まで続いているテーマは,卒論テーマを決めないといけない時に偶然起こった出来事を契機として,元指導教授からの「天の声」で決定したものです。
情報教育系に足を突っ込んだのは自分の意思ですが,現在のように自分の中の柱のひとつとなるにはいくつかの偶然の連鎖がありました。特に昨年はお世話になっている先生からのやはり「天の声」で一連の研究活動をおこなうことになりました。
もうひとつの心理系のテーマは,現指導教授ゼミの卒論研究から発展したものです。自分でももともと興味のあったテーマだったのですが,卒論でやりたいという学部生が現れたことから実現した共同研究でした。
研究テーマや研究の方向性を自分で決め,計画的にさくさくと進めてゆける方をlionusは本当に尊敬します。自分にはとても出来ないことだと思うからです。
lionusはそういう「強い人」ではあり得ないので,自分の中にある「研究の芽」を時機が引き出してくれる気配を感受して,しっかりと育てさせていただくというスタンスが大事なのかなと感じています。