lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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毒草を食べてみた/呪術師と私―ドン・ファンの教え(風呂糸先生・・・orz)

毒草を食べてみた (文春新書)

毒草を食べてみた (文春新書)

全44種の毒草について,その効能とエピソードをまとめた本です。事典のような,エッセー本ですね。
毒草というおどろおどろしいテーマですが,しっかりした調査に裏付けれた綿密さと肩の凝らない書き方に引き込まれ,あっと言う間に読み終えました。
さくさくと読み進んでいると,「コカ」の話でフロイト先生の名前が出てきました。確かに,大のコカイン贔屓であったことは有名なので,コカのエピソードとして取り上げられることは不思議ではありませんが,婚約者に宛てた手紙にコカインに関係した「露骨なラブレター*1を書き送り・・・(後略)」と書かれていたのには,思わず,「風呂糸先生・・・orz」となってしまいました。
幻覚作用があり,メキシコ先住民の間で宗教儀式に使われている「ペヨーテ」も出てきました。
呪術師と私―ドン・ファンの教え

呪術師と私―ドン・ファンの教え

ペヨーテを使う呪術師にフィールドワークの一環として「弟子入り」した文化人類学者(当時は学生)カルロス・カスタネダの本です。
少し前に読んでみたことがあります。訳分からんです。魅惑的ですけれども。この本を含め4冊くらいのシリーズになっていたと思うのですが,まだ全部読みきれていません。
ちなみに,「毒草を食べてみた」とタイトルにありますが,本に出てくる44種全て食べてみたようではありませんが,それでも毒と分かって敢えて食べてみる知的好奇心には脱帽です。

*1:本書に書かれていた具体的記述は書きたくない(汗