lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

用心深さが長持ちの秘訣かと。

1月6日の日記で,101歳でお亡くなりになった三浦敬三さん(日本スキー界の草分け)についてふれました。
その後,1月28日深夜に三浦さんを扱ったドキュメント番組「にんげんドキュメント 96歳の大滑降」(2000年6月22日放送)の再放送があり,急いでビデオ録画のボタンを押しました。
授業で老年期を扱うのに,なかなか活き活きと具体的な例が提示できなくて困っていたので,ポジティブな元気老人の例として貴重だと思ったからです。
録画しながら観ていたら,以前NHKスペシャルで「100歳近くになっても活動的な超高齢者」としてとりあげられていた時とは少し違った側面があるような気がしました。Nスペではとにかく「元気」で「体力がある」といった点が強調されていた記憶があるのですが,このドキュメントでは,年々衰えていく体力をいかに保つかといった用心深い地道な努力が印象的でした。年取ってもガンガン行くぞ!といった一本調子ではなく,自己の衰えを冷静に自覚した上で,出来ないことはあきらめ,*1出来る範囲でベストを尽くすといった姿勢のようでした。
元来体がそんなに強くなく,それゆえ無理をせず健康に気を遣う人の方が案外元気で長生きするといったパラドクスに通じるものがあると思いました。
ところで,『動物のお医者さん』に出てくる「菱沼さん」は低血圧低体温の「低空飛行」だけれど,細く長〜〜く人生を全うしそうなタイプですよね・・・その次に長生きしそうなのが主人公「ハムテル」か。「二階堂」は元気元気と思っていたら,つまらない事で死にそうな気が(ネズミを見て心不全で死亡,とか・・・)。

*1:立山滑降で山を登る際にスキー板を自分で持って登るのは無理なので,人に持ってもらう;重いスキーブーツも以前は履いて登っていたが,体力の消耗を防ぐためブーツも持ってもらい,登山靴で登ることにしたなど。