大学新入生に薦める101冊の本(自分を耕そう。)
- 作者: 広島大学総合科学部101冊の本プロジェクト
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/03/18
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
大学進学率が10パーセント以下であった高度経済成長が始まる前の1950年代ならともかく,大学教育がほとんど義務教育のようになった現在では,大学の学部教育は専門家を養成する場所ではありません。(中略)学部の4年間はすべて「教養教育」の場と言ってよいと思います。
「義務教育のよう」は少し言い過ぎかもしれませんが,最終の一文については同意です。
専門家である前に,私たちはリベラルな民主主義社会を担う力をもった「常識ある市民」であるべきだと思います。
そして,めでたく(?)専門家になったとしても,
「専門でないので」という言い方が,無知を正当化する枕詞として用いられるとしたら,たいへん困ったことです。
最終章には「本の買い方選び方」も解説されています。本の目利きの仕方が簡潔に書かれていますが,参考になりました。