lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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俘虜記 (新潮文庫)/夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録(俘虜と捕虜。)

ふりょ【俘虜】
戦争で敵方にいけどりにされた者。とりこ。捕虜。
ほりょ【捕虜】
戦争などで、敵に捕らえられた者。とりこ。俘虜。

@nifty辞書より)
web検索してみても違いはほとんどないようです。ううむ。

俘虜記 (新潮文庫)

俘虜記 (新潮文庫)

著者の体験をもとにして書かれたものです。米軍の俘虜収容所を戦後の占領下の日本の「ダブル」として書く意図があった,と私が読んだ版のあとがきにあります。
同じ「収容所」の話でも内容の絶望的度合いは,アウシュヴィッツの話である
夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

の方がはるかに勝ると思いますが,読後感は前者の方が鬱ですっきりしないのがとても不思議です。
この現世そのものが「収容所」のダブルのような気がします。