lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

今更ながら社会心理学のお勉強。

社会心理学を知らないといけないな,と最近感じ,教科書的な本をいくつか探して斜め読みしてみました。

社会心理学―個人と集団の理解

社会心理学―個人と集団の理解

整然としてオーソドックスな印象。実際の講義で肉付けすることを想定しているのかもです。
対人関係の社会心理学

対人関係の社会心理学

章立てはオーソドックスな印象でしたが,各章ごとの内容は分担著者の個性が出ているような気がしました。社会心理学は,学習と認知を二本柱とした,やはり基礎系心理学の正統な子どもであることを再認識しました。
「素朴心理学」という言葉があること*1,「社会的望ましさ」という用語の意味をやや誤解していたことが分かりました。
共感は重要なキーワードでしょうが,共感の研究ってそんなにされてないものでしたっけ?社会心理学の分野では,という但し書きがつくのかしらん。
何だこりゃあ?とびっくりしたのが,近年の理科系離れ現象と母子密着との関係について言及されているところ。世の中には色々なことを考える人がいるものだ・・・と思いましたが。
ジェンダーと科学―プラトン、ベーコンからマクリントックへ

ジェンダーと科学―プラトン、ベーコンからマクリントックへ

和訳されているのですね。
「自然を客観化してみるためには,母親からの脱同一化が必要」ですか,分かるような分からんような,ううーん(首を傾げながら)。
社会心理学キーワード (有斐閣双書―KEYWORD SERIES)

社会心理学キーワード (有斐閣双書―KEYWORD SERIES)

重要研究がコンパクトにまとめられていて便利ですね。

*1:lionusはこういう専門用語があると知らず,心理学の専門家でなくとも,人は他人の心について自分なりの考えをもち,その仮定にしたがって行動するという意味で自然と使っていた。