lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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酒税データ分析その4。

先日の主成分分析の続きです。
軸の解釈がなんともできなかったので,色々回転してみました。
直交斜交色々試してみたなかで,クオーティマックス法による回転後がすっきりしてそうだったので,これに決めました。

成分1=X軸のプラスマイナスで,単式蒸留しょうちゅう=乙類しょうちゅうとそれ以外が分かれているので,乙類しょうちゅうとそれ以外軸と解釈しました。
成分2=Y軸は何で南北軸なのかというと,単式蒸留しょうちゅう(乙類)は鹿児島,宮崎,沖縄,熊本,大分といった九州地方で消費量(人口補正値,以下同じ)多く,発泡酒は高知,沖縄,宮崎,鹿児島といった南方で消費量多い一方,連続式蒸留しょうちゅう(甲類)は北海道や東北の各県,清酒は新潟や東北各県,ウイスキーは東京が最も多いが北海道,東北の各県が消費量の上位を占めているので,プラス方向が北,マイナス方向が南と解釈しました。
この成分プロット図と,(ここには載せていませんが)甲類焼酎や清酒ウイスキーの上位県を眺めていると,どうも北海道・東北各県では度数高めのお酒が好んでよく飲まれるようです。同じ焼酎でも乙類はほとんど飲まれないのに,甲類はよく飲まれるというのは,度数が高く安くて癖がないので,何かと割って手っ取り早く安く酔える酒,という位置づけなのかもしれないと思いました。
ところで,ウイスキーが北側なのにブランデーが南側なのはなぜか?
ブランデー消費量第1位は大分なのです。その次に東京,大阪,福岡,和歌山と続きますが,上位に西日本の各県が並ぶので,南要素が強めになるようです。
都道府県別ランキングを色々載せているサイトでも「西のブランデー、東のウイスキーと言えそうだ。」と書かれています。