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日本の雇用と労働法(日経文庫8)

日本の雇用と労働法 (日経文庫)

日本の雇用と労働法 (日経文庫)

「まえがき」より:

p.3
本書はいささか欲張りな本です。「日本の雇用システム」と「日本の労働法制」についての概略を,両者の密接な関係を領域ごとに一つ一つ確認しながら解説している本なのです。

続いて,なぜこんな「欲張りな本」になっているのか,について,

p.3
文科系と理科系の断絶ほどではないにしても,法学系と社会学系の間のディシプリンのずれは,労働問題というほとんど同じ社会現象領域を取り扱う場合であっても,なかなか埋まりにくいようです。

こういった「二つの文化」を橋渡しする副読本である,と書いておられます。
建前上「日本の労働法制」はジョブ型雇用の考えに立っているのに対し,実際の「日本の雇用システム」はメンバーシップ型雇用を基本としており,そのため様々な食い違いが生じているんだな,ふむふむ,と読める本です。