ドラッカーと論語(何でこの組合せ?)
- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
何でドラッカーの『マネジメント』等と,孔子の『論語』なの?ということは,本書を読んでいただくとして,関係ありそうなところを引用してみます。
pp.47-48
「學而時習之」にも「フィードバックを通じた学習*1」にも共通して必要なことは,成功も過ちもすべてひっくるめて自分の身の回りに起きた出来事すべてを成長の機会だととらえることだ。
p.49
「マネジメント」とは,孔子が唱えた「政」である。では,マネジメントを正しく行う「マネージャー」は何かと言うと,これは「君子」のことだ。
p.49
「君子」とは「仁」たりうる者,つまりは学習回路が開いている状態を維持し,過ちを過ちと素直に認めて,それを修正できる者だ。「仁」でなければ,人は過ちを取り繕う。過ちを取り繕っていれば,「フィードバックを通じた学習」はできない。それでは組織は作動しない。つまり,「仁」なき者は,マネージャーたりえないというわけだ。
常に学習することにオープンであることが,「君子」=「(マネジメントを正しく行う)マネージャー」に求められる資質である,ということだそうです。このことをベースに,組織運営について説いている,という点で両者は共通している,ということだそうです。
とりあえず,ドラッカーの他にも,ウィーナーの
ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信 (岩波文庫)
- 作者: ノーバート・ウィーナー,池原止戈夫,彌永昌吉,室賀三郎,戸田巌
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/06/17
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
- 作者: ノーバート・ウィーナー,鎮目恭夫,池原止戈夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2014/09/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/04/01
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 作者: 安冨歩
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/12/14
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (6件) を見る