コンプライアンス経営―倫理綱領の策定とCSRの実践/図解 コンプライアンス経営(版を重ねているのはそれだけの意味がある？)

コンプライアンス付け焼刃のために続けて本を読んでいます。

コンプライアンス経営―倫理綱領の策定とCSRの実践

コンプライアンス入門・解説本としては早い1998年に旧版が出ています。この新版は2005年に出ています。
著者は経営学系の先生で、特に企業倫理がご専門のようです。日本だけでなく米国の事情についても解説されており、過去に起こった産業界の動きと企業不祥事のまとめなどは参考になります。
タイトルには「コンプライアンス」とありますが、内容は倫理綱領の策定がメインの印象を受けます。
参考文献が載っているのでさらなる芋掘りにはよさそうです。

図解 コンプライアンス経営

こちらも比較的早い1999年に第1版が出て、本書が第3版(2006)です。「図解」とある通り図が豊富でわかりやすさを意識した作りです。
企業が置かれている経営環境の変化(グローバル化とか)に加え司法改革の流れについての言及(コラム)もあったりして、素人でもちょっと引いた俯瞰的な視点が得られるような工夫がなされているのが独特だと思いました。
著者の先生は他にも(コンプライアンス関係に限らず)沢山本を出されているようですが、本書が読みやすかったので、他にも手を伸ばしてみたくなりました。