組織革新の認知的研究―認知変化・知識の可視化と組織科学へのテキストマイニングの導入(恥ずかしながら未だに「認知的」が腑に落ちない。)
lionusは恥ずかしながら,タイトル通り,未だに「認知的」という言葉の実体が腑に落ちないままです。どうやって使ったらいいのか,使い方に自信がなく,こわいのです。
組織革新の認知的研究―認知変化・知識の可視化と組織科学へのテキストマイニングの導入
- 作者: 喜田昌樹
- 出版社/メーカー: 白桃書房
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
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「スーパードライ」のヒットによりトップシェアに躍り出たアサヒビールの組織革新を,概念変化という認知現象から追求しています。ここで,本書のタイトルに「認知」という言葉が出てくる訳が分かります。
その,「概念」を報告書中の「名詞」とみなし,名詞に焦点を絞り分析をした事例として,非常に興味深く読めました。
経営学のことは全然分からないので,こういった研究がよくなされているのかは見当がつかないのですが,本書の記述からみるに,テキストマイニングを使ったこの手の研究としては特異的みたいです。
巻末の参考文献を見ると,心理学(認知科学)系のものが結構あり,自分の専門とは別の分野を(手探りで?)こつこつ勉強されたのだなあという感じがします。*1
そういえば,この著者による本は過去にも1冊読んで記事にしています。→Clementineが使えればなあ。
こちらは,テキストマイニングを内容分析のツールとして使った事例でした。
今回本書も読んでみて,名詞に焦点を当てた分析のほうが実り多いかなあと感じました。