lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界(知ってるつもりの誤解。)

つまり、互いが互いの行動を洞察しながら行動する同感(sympathy)という原理が土台となり、そのうえに自由な資本主義や民主主義が建てば「見えざる手」が機能するという思想です。
(中略)
スミスが言う同感のように、共に感じること。その想いが資本に化けて、「見えざる手」によって集まってくる。ナレッジ資本主義には、実は経済学の王道と同じ脈が走っているのです。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20091001/206046/?P=2

この記事を見て、興味を持ったので読んでみました。
アダム・スミスの『国富論』および、その中の「見えざる手」のことは、経済学をまったく知らないlionusでも知っていますが、その真意は前著の『道徳感情論』の思想を踏まえた上でないと理解できないどころか、誤解釈を生むだろうことを実感しました。
事実、lionusもちょっと知ってるつもりの誤解者だと思いました。
それぞれ原典に当たってみたいと思わせる好著です。*1

*1:特に、『道徳感情論』は自分の領域にも非常に参考になりそうな感じがするので。