lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

有害プログラム―その分類・メカニズム・対策 (サイバーセキュリティ・シリーズ(ウイルスのウイルス(←意味不明)。)

豚インフルエンザに便乗スパムが出回る
あやしいサイトへのリンクを含むスパムが発生したと思ったら,
豚インフルに便乗のマルウェア出現、スパムに続く
Adobe AcrobatとReaderの脆弱性を突くマルウェア付きのメールが出回っているとか。
当該の脆弱性を修正するアップデートはすでに公開されているので,ちゃんとやっていれば問題はないでしょうが。
現実のウイルスよりも拡散する速度は速そうです。
少し前に,以下の本を読みました。

本書でいう「有害プログラム」とは,コンピュータウイルスやスパイウェアなど,”悪意をもって作られた”プログラムのことを指し,HOAX(ウイルス偽情報のスパム)まで含まれるようです。定義としては漠然としていると思われるかもしれませんが,あまり細かいことにこだわるよりも,まずは悪意の有無を問題にするというのは理にかなっているのではないかと思いました。ただし,最近ではこういう類のものを「マルウェア」と呼ぶようになっているのかしらん。
技術的に突っ込んだ内容はなく,入門書的・教科書的な記述で分かりやすいです。
コンピュータウイルスという概念があるかないかの頃からの歴史から書き起こしてあり,古いことが書いてあるのはなかなか面白いし特色的だと思います。
読んでいると,大昔のことを思い出しました。
lionusがPCを買ってもらって,それなりに使い始めてしばらくのことであること,および,上記の本にある「歴史」と併せて考えると,1988年か1989年頃のことだったと思います。
ある日,内科の開業医をしているlionus祖母の姉の家に遊びに行ったら,彼女から,「lionusさん,”コンピュータウイルス”って何ね?(←広島弁)」と尋ねられました。
その時は,自分では本物のウイルスには遭遇していませんでしたが,コンピュータ雑誌等からの聞きかじり(読みかじり?)である程度の知識はあったので,自分なりに説明を試みました。
しかし,インテリではありますが機械には疎い人なので,当然ながらコンピュータには全く縁がなく,したがって,lionusが力一杯説明してもなかなか納得してもらえません。
なまじ頭がいい人なので,逆に言えば理解できないことが腹立たしいというかイライラするようで,とうとう,

ともかく,その”コンピュータウイルス”は,うち(=医院)には来んのじゃね!(←広島弁

と,逆ギレ気味に言われお終いになりました。ははははははは。
一応,お医者なので,”ウイルス”と聞いて少々心穏やかではなかったのでしょう・・・
今思うと,あの時は,

コンピュータがかかるウイルスなので,人間にはかかりません。だから病院には来ませんから大丈夫です。

と,言えばよかったなと,自分はいかにも小賢しかったと思う次第です。*1

*1:でも鳥インフルエンザとか豚インフルエンザみたいに,種をこえて感染する可能性はないかと言われたらどうしましょう(汗