lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

経験値アップ。

フィギュアスケートグランプリシリーズ初戦のアメリカ大会を,TVで観戦しました。
相変わらず地上波では出場選手のごく一部しか観られないのは残念でしたが,高橋くんが優勝したのはよかったです。
高橋が優勝=スケートアメリカ時事通信
相変わらずステップは観ていてぞくぞくする素敵さです。
また,シットスピンも低い位置でぐっと座り込んで回っているのにはびっくりしました。かなり足腰が強くないとあんな姿勢でぐるぐる回るのは無理だと思いました。基礎トレーニングをかなりしていることが伺えました。
番組中で,2度も転倒してもトップで逃げ切れたことに対し,解説の佐野稔氏が「彼は出来ることが沢山あって,それを演技の中に詰め込んでいる」といったことを言っておられたのには納得しました。4回転ジャンプなどわかりやすい派手さだけでなく,堅実に各技術をものにしてきているということなのだと思いました。
トリノオリンピックの頃は,いつ見ても何だか目がうつろで,大丈夫なのか,この人?と思うような感じでしたが,昨年〜今年にかけて顔つきがしっかりしてきたのと同時に,スケート自体にも安定感と貫禄が増してきたように思います。
一方,安藤さんも,SPでは思わぬところで転倒してしまい,TVで観て思わず声を上げてしまったのですが,何とかマイズナーさんの次の2位につけてフリーでの逆転を狙える位置につけています。
演技を終えた後,ちょっと頭を自分でこんこんと小突く仕草が見られたのですが,
安藤、思わぬ転倒=スケートアメリカ時事通信

「おばかなミスをしてしまい、反省点はある」。自由では、感性豊かな表現力で勝負するつもりだ。

自分で「おばかなミス」と言えるあたりも合わせて,ミスした自分を冷静に突き放して見られる精神的な余裕が持てるようになったのかなとも思いました。
トリノでぐだぐだな演技をした後の発言に見られた無理矢理感がなくなってきたような気がして,高橋くんも安藤さんも,試練をわが身にぐっと受け止めて成長したのかな・・・と改めて感銘を受けました。