フィギュアスケートの魔力(いきなり「予言」が的中。)
- 作者: 梅田香子,今川知子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11
- メディア: 新書
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
ジャンプの種類について画像付きの分かりやすい解説があり,初心者には有難い内容です。
この本は荒川静香さんが金メダルをとったトリノオリンピック前に出版されていますが,「まえがき」でトリノで日本がメダルをとることが「予言」されています。すごいです。
断言してもいいが,2006年のトリノ五輪では,日本の女子フィギュアスケートは世界中から女子マラソン並みの注目を集め,かなりの確率でメダルを勝ち取るはずだ。
フィギュア先進国であるアメリカでは,子どもの習い事のひとつとしていかにフィギュアが普及しているか,といった事情が述べられているところで,本題とは違う視点から印象に残ったところがありました。
北米は夏休みが6月の頭から約3ヶ月と長い。その昔,子供に農作業を手伝わせていた名残らしいが,現代の親にとってはいい迷惑である。11歳以下の子供を1人で留守番させておくと法律違反になってしまうからだ。そこで,たいていの親は子供をサマースクールに送り込む。
泊りがけのものは少なく,朝6時から丸1日のコースもあれば,半日コースもあり(中略)ダンス,遠足,絵画,外国語,サッカー,野球など,選択肢はさまざまだ。
お金を払い教室に預ける,という形で,家庭・学校以外で子どもを教育する場が充実しているということのように,lionusには読めました。子どもに習い事をさせるというのは,日本では学校+@の負担をかけてしまう,ストレスではないか,という見方も一部ありそうですが,家庭教育の放棄ではなく,家や学校とは違う場(社会)に子どもを育ててもらう,と考えることもできると思いました。