ナベといっても鍋ではない。
ナベット・ミュゼというイベントに参加してきました。
阪神間には私立公立の小さな美術館博物館が点在しているそうですが,必ずしも交通が便利でない所もあり,その活性化のため,ルート巡回バスを実験運行するというものでした。
今回ルートの巡回ポイントとなったのは:
- 白鷹禄水苑
- 白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)
- 西宮市大谷記念美術館
- 芦屋市立美術博物館
このうちの,白鷹禄水苑と芦屋市立美術博物館を見学し,芦屋でランチを食べてきました。
参加者は年配の方が圧倒的に多く,口コミ人脈の性質かと思いました。
しかし,マスコミ等でも紹介されていたようです。
無料巡回バス:来月3日に「動く美術館」 阪神芦屋〜西宮両駅間で運行 /兵庫
市域越え、4館が実験──西宮・芦屋でミュージアム巡回バス(10月20日)
阪神ナベット・ミュゼ -うごく美術館-
イベント主催者のひとりでイベント当日は解説博士(バスガイド)をされておられた土井勉先生のblogはこちら。
土井勉のまちづくりステーション
イベントの感想としては,神戸など観光都市で運行している観光巡回バスのようで,施設(スポット)に人を呼ぶのにはよいと思いました。と,いうのがそれぞれの博物館や美術館はそれ単独では人に足を運ばせる魅力*1に乏しく,1日に数館まとめて訪れてはじめて「満足感」が得られるような気がするからです。また,帰途に同行者がしきりと言っていましたが,通常運行したとして採算がとれるかどうかは難しい,とも感じました。
しかし,今回のことで阪神間の「マニアック」な文化施設に目を開かされた思いがします。今のように気候がよい時期にぶらぶら散歩がてら出掛けて見学し,帰りにオサレなカフェなどでお茶をして帰るのもよいと思いました。
*1:規模にともなう価値;例えば沢山絵が飾ってある大きな美術館には,マニアックで好きな人にはたまらない作品であっても少数展示館は単独では対抗できない。