子どものためのアニマルセラピー(アニマルセラピー(4)。)
- 作者: ボリス・メイヤーレビンソン,川原隆造,Boris M. Levinson,Gerald P. Mallon,松田和義,東豊
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2002/08
- メディア: 単行本
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”ジングルズ”という(セラピストの)飼い犬が偶然心理療法の場に居合わせたことが,思わぬポジティブな効果をもたらした経験から,子どもの心理療法に動物を活用するアイディアを得たということです。
子どもにとっては,人間よりも動物と一体感を持つことの方が簡単なようです。実際に子どもたちは,ペットと「ごっこ遊び」をしながら,自分自身が動物になったり,ペットと人を区別することなく受け入れたり,動物と簡単に会話が出来ると考えたりします。
(世話をするなど,ペットと触れ合うことで)
子どもとペットはお互いに依存しあっていることを認識し,求め合い,与え合い,そして分かち合う関係へとますます発展していきます。そして初めて,子どもは(無意識的な)恐怖の原因であるところの「動物的な自己」をも受け入れることを学ぶのではないでしょうか。
子ども(人間)と動物への愛に裏打ちされた,いい意味でのプラグマティズム(治療が進展し子どもが幸せになるなら,犬でも猫でも使えるものは無駄なく活用する)を感じました。