真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者
- 作者: 大沼紀子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2016/03/15
- メディア: 文庫
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この3月に出ていたことを知り,早速読んでみました。
さて一読しての印象は,ひねり過ぎ!ってこと。
1ひねり2ひねり3ひねりしてもまだ足らず,ひねひねひねひねひねひねひねひねってやっとぎりぎり終盤になって着地というかオチが付くという。
ここまでひねる必要があったのか?!と正直思ってしまいました。
また,本書は希実という女子高生の視点から書かれているのですが,ストーリーの展開に希実の立ち聞き(盗み聞き)を多用しているのも安易でちょっと醒めました。病院の屋上庭園での盗み聞きでそんなにクリアーに会話の内容が聞こえるのかよ!と突っ込みを入れたくなったり。
ひねりまくった結果,力技で着地させるためにご都合主義になってはいないか?という感想です。
既刊はいずれも300ページ台だったのに対し,本書は500ページ超えでボリュームあったので,手に取ったときにはこれがシリーズの締めになるのか?と思いましたが,登場人物間に今後のロマンスが?!と匂わせるような雰囲気で終わっている感もあるので,どうなんでしょうね。
本作を読むと次があって欲しいような欲しくないような。