占いと中世人―政治・学問・合戦

占いと中世人―政治・学問・合戦 (講談社現代新書)

平安時代の陰陽道から戦国時代の易占いまで，数多くの文献を引用しながら，「占い」がどのように使われてきたのかコンパクトにまとめられています。
色々な歴史上の人物が占いをどのように使っていたかについて，淡々と書かれているのですが，武田信玄について，「困ったことがあると易占いに頼る傾向(p.180)」があり，川中島合戦への出陣をはじめ，何かと占いをして決めまくっていたらしいことの記述には，コワモテの戦国武将だけどそーいうところ人間くさいというか結構かわいいところがあるかもね〜的な著者の感想がほの見えるような気がしました(妄想かもしれなけれど)。