lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

SOI大阪4月19日夜の部。

4月6日の大阪エキシビションに引き続き,アイスショーを観覧しました。今回はスタンド席の比較的前方で,選手の表情までははっきり見えないものの,雰囲気はよく分かる程度,そしてリンク全体がよく見えました。ただ,ショートサイドだったので,演目によってはおいしいところが”見えない”ものもありました。しかし,個人的には満足できました〜
もうこの先のアイスショー観覧予定はありませんが,また機会をみて行ってみたいです。
とりあえず印象をちらほらと。

  • バトル氏とロシェット姐,初めて拝見しましたが,存在自体がオーラがあるわ〜。バトル氏は相変わらず王子だし,ロシェット姐はTV画面で見る印象より小柄でエレガント。二人ともスケーティングが素晴らしいのにうっとり。
  • 織田くんは白衣装でウイリアム・テル。ジャンプもギュルルンとキレキレで,見ていて楽しくなります。演目テーマのせいか,以前から変わらぬ天真爛漫さにパパらしさというか,男性的な強さと優しさが垣間見られるような気がしました。現役引退は寂しかったですが,しばらくはショーで観られるのが有難く,嬉しいですね。
  • 小塚さんは帽子を小道具に使うBangBang。帽子をうまく足で引っ掛けられるかな?といつも見るたびドキドキします(笑)。今回は1度成功,2度目は落としてましたが,会場が和んでました。お帽子?キタキタ待ってましたという雰囲気が会場にあって,愛されてるわ〜と思いました。
  • あっこさんのラブダンス,内面の激しさを感じさせるような大人な女性らしい演技でした。安定の良質感。
  • かなこちゃんのフラメンコ,すごくよかったです。先日大阪エキシで観たときには,スピード感があまりないかも?と思ったのですが,この夜はただ元気なだけでなく,上半身も足元もキレキレでまた印象が変わりました。演目により印象が変わる人なのかな?
  • リンクが上方から見通せるスタンド席から見ると,ペア&アイスダンスカップルが演技する様子はとても映えますね。二人が近づいたり離れたり,連動しながら舞い踊る華やかさがあります。シングルは一人の演技に集中して入り込める面白さがありますが,また別の楽しみがあります。
  • 成龍ペアは今期SPサムソンとデリラ。見るたびに上手くなっている気がします。成龍を見ると思うのが,木原くんの懐の広さです。シングルでもそこそこやっていた人が,ペアに転向するというのは半端でない覚悟が要ったと思うのですが,何ていうんだろう,木原くんの動きには,パートナーの成美ちゃんを大切に扱うという優しさがにじみ出ているような気がするんですよね。もちろん,高トラも好きでした。トランの屈託ない力強さには安心できる雰囲気がありました。木原くんはトランに比べればまだまだ線は細い感じがしますが,日本男子の繊細な優しさと強さを感じさせる演技はいいと思いました。
  • 同じくペアのホウセイ&トウケン。ロミオとジュリエット。これぞペア!これぞロミジュリ!という情熱と抒情を感じさせる演技で,ほおおおおおお〜と声が出そうでした。
  • フェルナンデスは今期SP。惜しみなくジャンプを跳んでくれていて遠くからでも迫力ありました〜
  • 有香さん!有香さん!滑りが良質すぎて見てるだけで「おおふ」とか変な声が出てしまいました。大して蹴らなくてもずすすすすすすすすすすすすすすすーってのびていくスケーティングは鳥肌。2A跳んでらしたのは驚いたけど,いやあ,もう滑っておられるだけで拝みたくなるような方でした。
  • 驚嘆の滑りの良さといえば,Pちゃんも忘れてはいけません。今回のSOIでは大阪エキシの時と違って,スケーターが出てくる道は囲われていて,会場も真っ暗にされていたので,スケーターが出てきたときには,スタンド席からはぼんやりシルエットだけでは誰だが判別困難なのですが,Pちゃんは重厚なエッジ音で「あ,出てきたもしかして」と判別できたのにびっくり。音からして違うPちゃん。
  • ソトニコワブラックスワンは今回2度目。このプロは,リンクを横にダダダダーッと走るのが印象的なので,ダダダダーッと走る背中側のショートサイドだと,迫力が減じてしまうかもな〜と思いました(lionusはその位置だった)。しかしこの夜も乱れる髪も振り付けのようなエモーショナルな演技で会場を持って行ってました。・・・SOI大阪のお客さんは手拍子も拍手も惜しみなくしていましたが,このプロはさすがに手拍子ははさめませんですな〜
  • 浅田さんは初めて拝見しましたが,やっぱり浅田さんでした(←意味不明)。Smileは現地で見ると楽しさ10倍100倍なプロですね!ニッコニコなオーラをするふわスケーティングにのせて振りまいてくれます。誰と握手をするのかも楽しめますし。
  • 羽生くんは「花になれ」。拝見するのは大阪エキシに続き二度目です。今回ははっきりと4T跳ぶのを見届けて,「おおぅ」と声が出ました。いや〜浅田さんもですが,羽生くんもすごい人気ですね〜黄色い声が飛んで,スタンド席もスタンディングしている人がちらほらいました。
  • 町田さん。ロシュフォールかエデンエキシver(エデンの東セレブレーション)かどちらが来るかな〜と楽しみにしていたら,後者でした。大阪エキシと違う演目が観られることにまずガッツポーズ。音楽が始まって最初のぐっと手を引き寄せ握りしめるポーズから動き始めると,空気ががらりと変わりました。「せいなるおどり」とでも呼べばいいのか,ぞわっと鳥肌が立ちました。あれは何なのか,あいつは何者なのか,人間ではない何かが舞っている?心の底をひっくり返されるような”おどり”でした。そうですね〜宮島の厳島神社で垣間見た,舞楽にも通じる何かのような・・・?上半身の動きがよいのは従来から定評ありますが,この夜比較的俯瞰できる位置から見ると,スケーティングも,他のスケーターと比べても抜群によいと思いました。すうっ,すすすすすすすすすすすすすすぅっ,とためと流れがあるので,動きに気持ちを取り込まれてしまうのです。この夜のエデンエキシverは冒頭の4-3ジャンプがなくなり一部改変されていますので,単純に類推できませんが,ワールドの競技verエデンも,きっと現地で見ると上半身の流麗さと足元ののび流れが抜群だったのではないだろうかと思いました。
  • そうそう。第1部終了時に使って下さいと入場時に渡されたサイリウム。そろそろというときに皆用意して会場が暗転したら,場内ぐるりに色とりどりのサイリウムがずらりと光って,そのあまりの雰囲気のよさに会場一斉に「わぁ・・・うふふ」という感嘆笑いが起こったのもいい思い出になりました。