lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

世界フィギュア2014大阪エキシビション4月6日。

2014年4月5日,6日と行われた世界フィギュア2014大阪エキシビションの2日目を観てきました。
初の生フィギュアスケート観覧で,昨日は13時開演,2時間余りの公演の後は,夢見心地でぼーっとしてしまいました。
なお,「世界フィギュア2014」とありますが,先の3月末の世界選手権とは直接関係のあるものではなかったようです。しかし,ソチ五輪の女子金銅メダリスト,男子金銀銅メダリスト込みのメンバーで非常に豪華でした。特に男子はソチ五輪金〜5位までのメンバー勢揃いで,しかも小塚さん,無良くん,織田くんもinして男子シングルは超豪華メンバーでした。
ひょんなことで直前にチケットが入手できたのですが,会場に入ってみるとアリーナSという,リンクから5mくらい?の,スケーターの表情も大まかには見えるくらいの良席,しかも正面側で,初フィギュアがこんな迫力あるいい席なんて!とびっくりしました。
オープニングでメンバー全員が出てきた途端,あの人もこの人も見たい,ああどこ見たらいいか分かんないよ!と嬉しいパニック。
初フィギュアで,拍手とかスタオベとかどうしたらいいんだろう,とか行く前はもやもやしていたのですが,会場のノリに合わせて自然と身体が動いていました。
演目とか,会場の様子とかは,速攻まとめられています。今はツイッターで瞬く間に伝播するからすごいですね〜
出演者の順番とか演目とかは,観るのに夢中で整理できていません。とりあえず自分はテキトーに感想を並べたてておきますw*1

  • ジュニアの宇野昌磨くん,小さい小さいと言われているけれど,氷上で動いている姿を見たらそんなに小さいとは思わなかった。大きくうまく体を使っているせいか,実際よりも大きく見えると思う。何よりも雰囲気があるし,これからの伸び(ジャンプ・身長ともに)に期待。
  • 宮原さんも見るたびに上手になって洗練されている感じ。第2部でハビエルマンに水をかけたのは彼女かな?
  • 無良くんは,ダイナミックで見栄えがする。ジャンプも豪快だしな〜来期ガンバ!
  • 佳菜子ちゃんは,TVで見たそのまま,ぴちぴちした動きがイイ!それにTVで見るよりも何倍も美人さん!ただ,TVで見ていたイメージよりもスピードはないような気がしたのが意外でした。
  • 織田くんは,TVで見ていた感覚よりもスケートがぴゃーって感じで速いのにびっくりしました。ジャンプももちろん健在。現役引退を惜しむ声がいまだに絶えないのもよく分かります。昨年末の引退後バラエティに出ては泣きまくっておられますが(笑),氷上ではシュッとしてかなりかっこよかったです。個人的には伝説の「織田くーん」が聞けた*2のが貴重でした。また,lionusが行った楽日公演では,演技終了後にそのまま氷上で引退ミニセレモニーがあり,「関西大学の後輩」としてロシュフォール衣装の白シャツ黒パンツにネクタイを加えた仕事中のサラリーマンみたいな恰好(ネクタイは敬意の表れ?)の町田さんが登場して,花束贈呈&軽くハグ,本人コメントをしていたのには笑みがこぼれるとともに,改めてしんみりしてしまいました。
  • 成龍は去年の2月に結成したとは思えない,いい感じのペアになりつつあると思いました。これでまだ1年なのですから,これからも期待したいです。
  • 小塚さんは今期のSPアンスクエアでした。ワールドでもおかげさまで観客手拍子で盛り上がったので,今日も期待しています旨のアナウンスがあってちょっぴりプレッシャー(笑)lionusも懸命に変拍子に取り組みましたが,音痴でもやっているうちにノレたので雰囲気の力はすごいなと思いました。相変わらずカッコよかったです。
  • ダンスペアのシブタニズは,ソチ五輪のSDマイケルメドレーで,盛り上がりました。きょうだい二人同じ顔でスリラーの怖い顔をするのが面白カッコいいのよね〜
  • あっこさんはSP愛の賛歌+アンコールでoでした。いやあ,TVで見るより何百倍もくっきりキラキラ美人さんで,動きが綺麗でした。動きのひとつひとつに流れがあって美しく,いつまでも眺めていたい人でした。あっこさんも演技終了後氷上の引退ミニセレモニーがあり,佳菜子ちゃんが花束贈呈役でしたが,まずペットボトルの水を渡して飲ませて,タオルで汗をふいてあげるという小芝居をした上に,佐藤コーチが小塚くんに演技前する背中くるくるぽんまでするなど謎な小芝居も加わって,会場がウケていました。ここで第1部終了,製氷休憩が入ります。
  • 第2部は全員,アンコールつきでした。最初は銅メダリストテンくんで,雨に歌えばを軽妙に演じていました。ノーブルで時々軽妙,その気になれば男性的に荒ぶるという感じで,さすがだな〜と思いました。ただ,第2部の最初だったせいか,どうも会場の盛り上がりが遠慮がちだったのがちょっと申し訳なかったかもです。
  • コストナーさんはアヴェマリア。競技プロよりは難度を落としてきた(コンビネーションジャンプがなかったような?)感じでしたが,神々しさはそのままで,長い手足で優雅に舞う姿は女神!でした。しかし優雅なだけでなく,生で見てびっくりしたのはスピードがすごいのです。TVで見たら,なんか優雅だけどゆっくりしてないか?と見える場合もあるかもですが,この人はずわわわーーーとリンクを爆走しながら,それが爆走に見えない優雅な動きをするという,矛盾を止揚しているすごい人なんだと認識を新たにしました。しかし・・・しかし・・・アヴェマリアの途中で音楽が止まってしまい,それでも彼女は演技を続けていたのですが,英語アナウンスで「音楽トラブルがあってすみません,申し訳ありませんが最初からもう一度最初から演技をやり直していただけないでしょうか」*3とあり,「はああああ?」とか思ったのですが,コストナーさんはさらりと再開して,アンコールのボレロまでしてくれました。ボレロの前には白いアヴェマリア衣装の裾をいじっていたので,何かあったのかと思ったら,膝丈の裾を片方しばって長いおみ足を半分あらわにして大人っぽくアレンジしてボレロを演ってくれるというニクイことをしてくれたのですよ〜こんなトラブルがありながらも,終始笑顔で,彼女には申し訳ないやらでもうれしいやらという気持ちでした。
  • ハビエルはハビエルマン(笑)でした。今期は何回も見ていましたが,いや〜生で見ると改めて楽しかったですね〜アンコールはパイレーツオブカリビアンでハビエルマンの姿とのギャップがアレでしたが,それなのに勇壮さがあってよかったです。
  • 町田さんはオープニングではFUYA衣装白柄シャツだったので,今日はFUYAか?!と思わせながら,実は白シャツに着替えてワールドエキシと同じくロシュフォールの恋人でした。ワールドSPのエデンの時,カメラがとっさに引くくらいリンクの端すみずみまで使っていましたが,実際生で観てもリンク端のこんなにぎりぎりまで滑るの!こわい!と思うくらいリンクを縦横に使っていました。リンク端ぎりぎりの件は,TVカメラの映り方(望遠?)のせいかと思っていたけれども,やっぱりそうなんだ!と細かいですがびっくりしました。オープニングやフィナーレなどでは,集団の中でも埋もれているというか一歩後ろに下がるような印象を受けますが(気配を消す達人か!?),自分の出番で演技に入り込んだ途端,シャキっパリっ,キリっ,色気オーラダダ漏れというのが二重人格というか,ガラスの仮面のマヤみたいで面白かったです(笑)。トリプルアクセルの高さ,ジャンプのキレは抜群ですし,ロシュフォールも,アンコールのエデンも,動きのシャープさと動きのつなぎに入るタメが絶妙で惚れ惚れしました。ただ,ひとつ個人的な意見として感じたのは,ロシュフォールのような小刻みにステップを踏み動く・・・つまりは従来スケーティングがやや弱点と思われていた町田さんをよりよく見せるプログラム?・・・は,今の町田さんの器には小さくなってしまっているのでは?とも思いました。いやいや,もちろんロシュフォールは素敵だったのでしたけれども,アンコールのエデンの動きを見ると,ああこういうゆったりとした動きでも魅せられるようになっているし,こういう方がよりアピールできるのではないだろうか・・・という印象をふと持ちました。来期のプロは火の鳥,エデン両方振付けたミルズ先生とまた組むそうなので,非常に楽しみです。
  • テサモエを拝見することができたのは非常〜〜に光栄でした。恋チュンもやってくれたのは日本人へのサービスでしょうか。ありがたやありがたや。
  • Pチャンは登場したときからニッコニッコしてて妙に可愛かったです(笑)でも一旦演技に入るとエキシナンバーの洒脱さとエレジーのシリアスさにノックアウトされてしまいました。ともかく,言われている通りスケーティングがなめらかで,しかも重厚で貫録があります。この緻密で重厚な貫録感は,TVでは十分の一も伝わっていないと思います。圧倒されました。やっぱりこの人は”ラスボス”ですね。来期お休みするとか聞こえていますが,どうなんでしょうか。
  • ソトニコワブラックスワンでした。初めて観た演目でしたが,こちらも圧倒されました。黒い衣装に長い髪を後ろで無造作に束ねただけの姿で,音楽が始まる前の空白から演技に入り,前衛的というか現代的な振りで激しく踊り,途中からはほどけた髪を振り乱し,その髪の乱れまでも振り付けのようなエモーショナルな演技で,胸を撃ち抜かれました。さすがロシア。帰る際におじさん二人連れが「さすがソトニコワすごかったな」「芸術的やったな」と感心して言い合っていたのがまた印象的でした(笑)
  • 羽生くんの「花になれ」,個人的には日本語ボーカルエキシは少々興ざめするな〜と思うこともあるのですが,彼のこのエキシはとても素敵です。日本語歌詞である意義が感じられる,素敵でなおかつ心を打たれる演技でした。スケーティングのなめらかさにもびっくりしました。ジャンプを跳んでも,スピンをしても,何をしてもくそ難しいことをさらっと簡単にこなしてしまうすごい19歳でした。でもフィナーレで織田くんと「へ」で並行して滑っちゃったり,クワド合戦をしたりする無邪気な顔は”男の子”って感じなんですよね〜何ていうんでしょうか,刻々と変化して今この瞬間しか見られないきらめきを感じさせる人ですね〜

*1:胸がいっぱいで文章がまとめられないのですw

*2:演技開始前の拍手がやんで静寂に入る直前,いつも絶妙なタイミングで「織田くーん」と澄んだ声で声援を送ることで有名な人がいたのです。

*3:この日はTVカメラが入っていたので,それもあったのかもしれませんが。