lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

言語文化の深層をたずねて/国際法の現場から(執筆スタイルが対照的?な二冊。)

国際法の現場から (シリーズ「自伝」my life my world)

国際法の現場から (シリーズ「自伝」my life my world)

二冊とも、断続的に読んでいるミネルヴァ書房のシリーズ「自伝」my life my worldのものです。
執筆スタイルが対照的?とは、前者は日本語の語源をはじめとして、幅広い業績を残された言語学者による自伝なのですが、生い立ちなどの自分自身に関する記述はそれなりにあるものの、どちらかというと研究内容そのものについての記述に終始しています。一方、後者は、研究者としての自らを語るならもちろん研究内容(国際法、特に海洋法)について言及することになりますが、それは自分がどこで何をしたか、という活動記録の集積を通じてなされているようでした。
まあつまり、前者はご自身の研究内容そのものをダイジェストで記述し、後者はどこでなにをしたかという行動記録を通じて研究者としての「自伝」とされているようだ、ということです。
研究者の「自伝」といっても著者先生ごとに色々な執筆スタイルがあり、その書き方の違いがまた興味深いです。