lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

町田樹さん・その1。

2012年の日本選手権第9位から,2013-2014シーズンはGPS2戦2勝,GPFではSPで6位になるもFSで追い上げ4位,ソチ五輪代表入りがかかった年末の日本選手権では2位で初の台乗りを果たしめでたく五輪代表入りを果たし,そして先日のソチ五輪ではSP11位からFSで健闘し5位入賞,エキシビション演技ではQueenのDon't Stop Me Nowにのせてエアギターを披露して目下(ネットを中心に?)ブレイク中の町田樹さん。以上のような選手としての活躍だけでなく,今期はその独特な言動で「町田語録」「哲学王子」というキーワードで有名になっています。
lionusは地上波等でGPSの試合は見ているので,選手としての町田さんは知ってはいましたが,スポーツ情報番組等は見ないので,「町田語録」など演技以外のことでも結構話題になっていたことは五輪開幕後に初めて知りました。改めて関連記事をあれこれ読んでみて,今期のGPS,GPF,全日本での演技*1の背景にはこんなこと*2があったんだ・・・と愕然としました。
これは何がどうなっているんだろう,と,久々に占星で見てみたら,とってもとっても面白くイメージがわらわら湧いて出てきます。
チャートはこちら(お借りします)
ここ2〜3年のGPSや全日本での演技くらいしか知らない人なので,今までの戦績や関連記事などを検索してあれこれ考えていたのですが,キリがないので,少し前につぶやいた内容から始めてぼちぼち書いていこうと思います*3
出生時間不明なので,リンク先のチャートと同じく正午生まれとしてlionusもチャートを出しています。月は獅子21度なのでサイン移動はありません。アスペクトの問題はありますが,このままで読んでいきます。
ネイタルチャートでまず目についたのが,冥王星が魚太陽にトライン,獅子月にスクエアであること。しかもこの冥王星は蠍で本来のサインにあるので,冥王星が強いチャートです。五輪代表選考がかかった全日本について,「この全日本で自分に負けて後悔すれば、その後悔は僕が死んで灰になるまで多分僕の中に残ってると思うし、 もしかしたらこう、焼いて灰になった時にまだ骨とともにそれがあるみたいな、それくらい大きな後悔になると思ったので」と語ったと「語録」で見ましたが,まさにまさに冥王星的です。骨,だけだったら土星っぽいかもしれませんが,骨になっても絡み付いてなお残る情念というのが蠍冥王星的です。
骨=土星,といえば,土星も強いです。山羊という本来の座にある土星が魚太陽にセクスタイルに加え,山羊海王星も魚太陽にセクスタイル。あと天王星と火星も山羊で,とにかく山羊/土星が目立ちます。
一方,パーソナルな天体でかつ,フィギュアのスタイルに関係深そうな山羊火星(スポーツ)と水瓶金星(美)はメジャーアスペクトがありません。一応,山羊火星は山羊土星とゆるく合と見えますが。
以上のように,ライツに土星やトランスサタニアンが絡む一方,火星と金星がノーアスペクト気味というのは,思いとそれを乗せる肉体はあるけれども,その思いと肉体を”使いこなす”ための道具に乏しくて,それをうまい具合に肉体に乗せて方向付けるには,練習というか機会をうまくとらえた積み重ねが必要になってくるのではないかなという印象を受けました。
なお,水星は魚で,それだけだと天然系になりそうですが,山羊天王星とタイトなセクスタイル,山羊海王星セクスタイルをしっかりとっているのがまた何とも味わい深いです。魚水星=不思議天然系に真面目エキセントリックな天王星が突っ込み,山羊海王星が一周回って半笑いで〆るといった,自分ひとりでボケとツッコミを演じているような形が見えます(笑)。「町田語録」はこれで納得です。もしこれが水星スクエア天王星海王星だったら舌禍とか何言ってるか分かんない状態になりそうですが,魚(海王星)と山羊(土星)がセクスタイルで連携しているから,チャーミングなのかな〜と思います。
あと,蟹1度の木星はメジャーアスペクトがありません。土星冥王星目立って木星機能不全状態と考えると,苦労性なチャートです。
メディアに出ることしか分かりませんが,周囲のお膳立てでスムーズに話が進んでいくというより,努力を積み重ねて道を切り開いていくタイプでしょう。まさに,今期のテーマとして掲げた「Timshel(汝、治むることを能う(あたう)),自分の運命は自分で切り拓く」の通りですね。

*1:ソチ五輪男子フィギュア終了後の記事でも書いていますが,昨シーズンから持ち越しのFS「火の鳥」のそこはかとないニワトリ感(←ごめんなさい)が消え失せ,華麗で緊張感のある「火の鳥」を感じさせる演技に,ぞくっとして,これは何だ?しかも肝心なところで転ぶイメージがあったのに,全然転ばずクワドもバシバシ決めてくるし,何事?と思って今期は見ていました。

*2:例えば,前年の全日本で9位と惨敗したため,GPSだけでなく全日本に出るための予選にも出る必要があり過密スケジュールだったのに加え,12月の全日本前の猛練習で疲労困憊し,本番の2日前には体がパンパンにむくんで動けなくなるほどの体調不良になり病院行きになったエピソードは胸が痛くなりました。

*3:もうすぐお誕生日ですし!