lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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真夜中のパン屋さん(まよぱん。)

NHKの火曜10時枠のドラマ「真夜中のパン屋さん」を全編録画していたのを,年末年始にまとめて見ました。
23時開店,翌朝5時閉店の,普通の「パン屋さん」とは真逆の「真夜中」のパン屋を舞台にした,ほろ苦くでもほっこりするドラマでした。この枠はあまり視聴率は高くないようですが,掘り出し物が結構あるので,楽しみにしている枠です。
もともとBSで放映されていたのを,地上波でも放映ということで,まあはずれはないだろうと思っていて,実際期待通り楽しめました。
しかし,ドラマの中での伏線らしきものの回収*1とか,またそれぞれの登場人物が背負っている”背景”の説明が随分はしょられている感じで何だか消化不良だったので,原作があるならそちらを読んでみようかと,昨日書店に走り一気に読みました。
原作は4巻出ていて,まだ物語は続行中です。

真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)

真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ (ポプラ文庫)

真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)

真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)

真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)

真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)

原作ではそれぞれの”背景”*2もそれなりに書き込まれていて,結構ヘビーです。ほっこり感が優勢だったドラマとはまた別ものとして楽しめますが,おいしいパンのあたたかい描写に救われる点はどちらも同じです。
amazonのレビューでも一部書かれているように,4冊目ではヒロイン女子高生希実の”背景”―シリーズ全編にわたる謎―が徐々に解きほぐされつつあり,次の5冊目がクライマックスになりそうな雰囲気です。

*1:そのひとつに,陽介と弘基のパン屋に陽介の亡くなった妻美和子の腹違いの妹として転がり込んだ希実が,なぜ子どもの頃弘基と会ったことがあるかもしれないのかとか。

*2:主に家族関係におけるトラウマ的な問題。