金融破綻と経営規律―金融コンプライアンスの挑戦(老弁護士が金融コンプライアンスについて論ずる。)

金融破綻と経営規律―金融コンプライアンスの挑戦

著者の先生は1929年生まれの弁護士です。金融機関のコンプライアンスについて解説し論じておられます。
コンプライアンス付け焼刃シリーズのひとつとして、読もうかどうか迷ったのですが、なかなか含蓄に富む内容でした。
コンプライアンスは結局は職場の人間関係であり、経営トップと現場との信頼と相互対話の上に成り立つものである、と指摘するなど要点が整理された語り口が誠実でさわやかな印象です。
本書に何度か引用されていた、

金融行政の敗因 (文春新書)

巨大銀行の消滅―長銀「最後の頭取」10年目の証言

この2冊は近いうち読んでみたいと思いました。