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倫理・コンプライアンスとCSR[第二版](リーマン・ショック後のコンプライアンス&CSR入門書。)

倫理・コンプライアンスとCSR[第二版]

倫理・コンプライアンスとCSR[第二版]

コンプライアンスの入門書や概説書は大体10年くらい前(2003年頃)の出版が多いですが、最近はCSRの方に出版の軸足が移っているように見えます。
本書は2009年と比較的最近のものだったので、ざっと目を通してみました。
最近の動向を押さえつつ、ちょうどリーマンショックの直後であったからか、やっぱり真面目にコツコツとやらなきゃだめだよね的なノリの一環として、日本的経営のポジティブな面の見直しをしている点が目に付きました。
その”ノリ”の中で『日本の優秀企業研究』(2003)から、日本の優秀企業に共通する6つの条件を紹介しており、6番目には「(6)お金以外の、世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいる」が見えます。これは先日読んだ『「いい会社」とは何か』で示されていた「いい会社」の4条件のひとつ「(4)社会の中での存在意義を意識し、社会への貢献を行っている。」と重なっていて、いいネタがもうひとつ増えたとほくほくしました。
また近いうちに『日本の優秀企業研究』の方も読みたいですね。
日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件

日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件