コンプライアンスマネジメント―インテグリティ(組織の誠実性)実現のための課題(「インテグリティ(組織の誠実性)」が副題になっている実践書。)
コンプライアンスマネジメント―インテグリティ(組織の誠実性)実現のための課題
- 作者: KPMGビジネスアシュアランス
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 単行本
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洋書のような、というのはポジティブな意味で、構成が論理的でかつコンプライアンス・マネジメント実践のための具体的な手引きとしての記述がきっちりなされているということです*2。
コンプライアンス付け焼刃のために読んだのですが、コンプライアンス・マネジメントの一環としての(役員や従業員に対する)トレーニングについて、その教育方法が具体的に記されているところは別な意味で面白かったです*3。
例えば、
- 情報・知識を一方的に記憶させようとする”詰め込み式の教育”アプローチは効果的ではない
- 人間の本能的学習(natural human learning)が効果的なアプローチである;そのキーワードは「好奇心」「失敗」「ケーススタディ」
- プレゼンテーション配布資料=伝達すべき情報量を多くできる重要な媒体*4
- ただしプレゼンテーション資料を配布するだけでなく、わざと重要なところをブランクにして、参加者に補完させる方法が有効*5
などなど、これはFDの手引きか?とか思ってしまうほど具体的で役立ちそうな内容でした(笑)。