企業コンプライアンス(コンプライアンスとリスク管理。)
- 作者: 後藤啓二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/09
- メディア: 新書
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そのためか、コンプライアンスについてリスク管理との関係から述べられているところが本書の特色だと思います。昔災害の心理的影響をテーマとしていたlionusにとっては、スッと頭に入ってくる箇所が多い印象でした。
コンプライアンスとリスク管理はそれぞれ異なる概念である一方で、重なる場面が多いとし、「コンプライアンス抜きのリスク管理はありえない」と書いておられます。
p.139
その関係については、リスク管理は企業が経営を行っていくのに不可避的に遂行していかなければならないものであり、コンプライアンスはリスク管理を遂行していく上で、不可欠の前提となる行動の基準を与えるものと捉えるのが理解しやすいであろう。コンプライアンス抜きのリスク管理はありえないということである。
p.139
リスク管理の対応方策がコンプライアンスの実行そのものであることが多い。法務リスクへの対応は、言葉の定義から当然だが、法令を守る(コンプライアンスを実行する)ことそのものである。
”ちゃんと”していれば変なことに足をとられないからということでしょうか。