lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

長引かせれば長引かせるほどハードルが上がる。

いつ完結するのかファンがうんざり待ち焦がれている『ガラスの仮面』,一時連載再開した後また休載していましたが,あれから1年ほど経ったので,また再開していないかしらと検索してみたら・・・まだお休みだったのですね・・・
主人公マヤが目標にしてきた「紅天女」への挑戦=本来なら本作のクライマックスを目前に10年以上(?)延々とループしているというか,無駄な伏線を張りまくっている結果,作者本人が自縄自縛に陥っているのではないかとlionusには思われるのであります。はあ。
二次創作の作家さんの方がずっとこの設定というか伏線を上手に巻き取って収まるところに気持ちよく収めてくれているのではないかと思ってしまうのです。
世の中に”ガラかめ”の二次は山ほどあるので,どれが優れているとか一番とか分かりませんが,自分が目にした中でこれはうまいことまとめたなあ〜と思うものがこれです。
以下,ネタバレありのため・・・
この作品がうまいことまとめたなあと思うのが,マヤ−真澄−紫織の三角関係の誰もが最終的には”真実の愛”を得て幸せになっていることです。
他の二次には,マヤ&真澄は最終的にくっついて幸せになりました♪の一方で,紫織はかわいそうなことになっているものも結構あります。
少女漫画の主人公の恋敵なわけですから(ファンから)憎まれるのも無理ないのですが,箱入りのお嬢さんがハンサムな青年実業家とお見合いして結婚前提で楽しくデートしたらそりゃあその気になって”執着”してしまうのは仕方がないじゃないですか。
だから,lionusはマヤと真澄がくっついて欲しいと思う一方で紫織さんをどうしてくれるのという話を上手にソフトランディングさせた本作は,うまいこと収めたな〜そういうことか〜と読後感がよかったのです。
しかし,原作ではこのパターンは無理だろうな,二次ならではだなとも思います。
なぜなら,真澄と紫織は一旦結婚し,マヤはマヤで(真澄への思いを封印し)他の男性と婚約をした後で,紫織との夫婦関係がぎくしゃくしていた真澄と情を通じてしまう,つまり世間的には”不倫”をしてしまうからです。また一方で,紫織には真澄以外の男性が出現します。
ダブル不倫とか,ガラかめのようなザ・正統派少女漫画ではタブーですよね。
だからこれは無理です。
ということで,原作ではどう収めてくれるのでしょうかねえ・・・
このように,二次では色々なストーリーが考え出される一方で,無限ループに入っている原作は,終わりを長引かせれば長引かせるほど,ハードルが上がっていってしまっているのではないでしょうか・・・どうされるおつもりなのでしょうか・・・ファンは待っています!お願いしますよ!!