lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

タグだけコソーリと作っていましたが。

当記事につけたタグ通り,数年前に胃腸科クリニック経由で大学病院で「子宮筋腫」の診断を受け,経過観察していたのですが,この秋にその筋腫=良性腫瘍がついに手術適応な大きさまでに成長してしまいました。
今のところ日常生活に支障が出るほどの状態ではないのですが,この秋にその筋腫を原因とする体調不良,つまりは大きくなった筋腫がお腹の内臓,例えば胃を圧迫することによる不具合・・・胸焼け→胃痛などを経験したりと,このままではどんな大変事が出てくるか不安を感じることがあったため,大学病院の担当医の提案通り手術をして筋腫を摘出することに少し前,決めました。
未婚であることを考慮してもらっているのか,子宮温存かつなるべく切るトコロが少なくて済む腹腔鏡手術を提案されたので,とりあえずそれに同意しました(手術を薦められてから色々考えていた;筋腫の大きさから一時は開腹全摘も覚悟していた。)。
すると,想定していなかった提案をされました。それは,手術前に,できるだけ筋腫を小さくするために(手術による傷口を出来るだけ小さくするため)ホルモン系をいじる薬を使用することです。
一応,心理生理学ぽいものをかじった者としてはホルモン系をいじるのは嫌だなああああという気はあったのですが,一方で,実際の医療的には侵襲=どれだけ切るかを少なくするか,を考えてとのことだとも理解できたので,その提案=処方(ナサニール)に従いました。
しかし,ちょっとぐぐってみると色々な「副作用」が出てくるし,そもそも処方された薬の添付文書を見るとガクブルもので,びくびくしながらその薬=ナサニールを使っていたのですが,とりあえず使用後1ヵ月ほど経過した時点で「副作用」の範囲は分かったような気がするので,他の人にも参考になるかもということで書き留めておこうと思います。

  • 自覚できる「副作用」のようなものは,ナサニール開始後,10日〜14日程度で出てきた。
  • 最初に現れたのは,筋肉痛のようなものというか,体の節々がどうも痛いという感じ。
  • 次=ナサニール開始後14日頃に現れたのは,抑うつ状態。
  • 抑うつ状態,と自分で判断したのは,日常生活上特段変動はないにも関わらず,過去のネガティブ経験を反芻してぽろぽろ涙を流したりしたことから。
  • その他には,イライラ=アグレッションが昂じて一種の過覚醒状態に陥ったりしたことも。

体の節々が痛い,ギシギシするというのは身体的自覚症状なので,まあある意味やり過ごせるのですが,少し後に出てきた精神症状は本当,厄介だと思いました。
なんちゃってであっても一応臨床心理士だったりするので,ああ自分今ちょとおかしいぞ,うつ入っているかもしれないという自覚はあるのですが,そうであっても何でもないことで過去のネガティブ経験等が解発されてボロボロボロボロ涙を流してみたり,ロー方向への気分の振れが強く,自分の気分の振幅具合に自分で自分が怖くなる瞬間もありました。
現実生活上のストレッサーはさほど変動ないのに,自分の気分だけが変わるのは,そもそもおかしいよ,という視点からの,心理屋としての自分ツッコミがあったので,とりあえず一番ヤヴァイ局面はやり過ごせたのではないか,と多分ホルモン変動の一番大きな波を乗り越えたかもしれない現時点では思っています。
そしてしみじみと思うのが,世界は,自分の主観次第であるということ。
一番ヤヴァイ時期は,自分の認識がネガティブ方面に平行四辺形であった気がするからです。
何を見ても悪意にしかとれないことが怖くて(怖いと思う時点である程度の”正気”はあるわけですが),他者と接することが怖く避けていたり。
うむ。人間の認知は身体的基礎に依っている=所詮人間も動物であるor人間は所詮モノである,ということを痛感したかもです。