lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

とうとうフランス料理に。

カラス:フランス料理に登場 美味で役立つ?
 「不吉だ」「迷惑」などと何かとイメージの良くないカラス。地方でも農作物を食い荒らす被害が後を絶たぬ中、駆除したカラスの肉を「有効利用」しようと、長野県茅野市のフランス料理店シェフが一肌脱いだ。さて、お味やいかに−−。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111112k0000e040047000c.html

以前,カラスを食べているサイトを紹介したことがあるかもしれません。食べられないことはないということはこれで分かりましたが,レストランで出すとは,なんと大胆な!と思いました。
しかも,

ランチのコースとして前菜などを含め6300円で提供しているが、「赤ワインによく合う」「一度味わうとやみつきになる」と反応は上々、リピーターも多い。

6300円はランチコースとしては,結構高価だと思うのですが,それくらいのコースとして出しても評判はいいというなら,大したものです。
ところで,このフランス料理店で出しているのは「ハシボソガラス」,そして上記のカラスを食べているサイトでも主に食べているのはやはり「ハシボソガラス」で,「ハシブトガラス」は食べてみたけれど,「さばくとき羽に清潔とはいえないニオイがありました」とのことで,同じカラスでも「ハシブト」の方は「ハシボソ」に比べると食用には適さなさそうです。
上記記事では

東京都の石原慎太郎知事は00年、カラス退治の一環として「東京名物としてカラス肉のパイを作ろうと思う」と発言したことも。「おいしい食材」と思えばカラスを見る目も変わる?

と書いていますが,東京のような都会で「退治」する対象となるのは,開けた農地のようなところを好む「ハシボソ」ではなく,都市部に多い「ハシブト」の方のはずなので,その点でややピントがずれているかもしれません。
この記事のレストランは長野県茅野市ということなので,恐らく「市」といっても住宅地と農地が混在しているようなエリアも多く,カラスといえば主に「ハシボソ」が生息していると推測され,「食材としてのカラス」はすなわち「ハシボソ」になるのでしょうね。