lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

質問紙構成の複雑さに悶絶する。

現代日本人の法意識研究の理論モデルとリサーチデザイン
ひょんなことで,先週から,lionusは法学の大学院授業にオブザーバとして参加させていただいております。
明日のその授業の予習のために*1,上記論文pdfにアクセスし,ざっと読んだところ,その質問紙構成の複雑さに驚愕しました。

調査票は1通りではなく、以下のような方式で11バージョン(本稿では調査票の種類をバージョンと呼ぶことにする)の調査票を作成した。

さらにたまげたのは,実験計画法も使っておられるらしいことです。

実験計画は4×2の被験者間・内混合計画である。

本論文は,リサーチデザインにのみ言及しており,統計処理の結果に言及されていないため,果たして,分散分析での処理結果は示されていません。
でもまあしかし,心理学で使われる方法をこれでもかと大規模調査データに組み込んでみたという感がうかがえる,恐ろしくハードな計画であることは垣間見えます。
そして,この計画をリードされた先生(結局誰?)はとてつもなく頭が良くキレる先生であることだけは確かだと感じました。ひいいいい。

*1:あくまでもオブザーバなのですが,突然意見を求められることもあるかもしれないので。