lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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SD法によるイメージの測定―その理解と実施の手引/印象測定の心理学―感性を考える(SD法関連2冊。)

SD法によるイメージの測定―その理解と実施の手引

SD法によるイメージの測定―その理解と実施の手引

絶版みたいですね。
著者の岩下先生は,この前にも
オスグッドの意味論とSD法 (1979年)

オスグッドの意味論とSD法 (1979年)

こういう本を書かれているようで,順序としてはこちらから読んだ方がいいと思うのですが,急ぎなのと気力が足らないので,前者を読んでみました。
オスグッドの意味論から話が起こしてあり,後半は因子分析まで含めたSD法実施の手引きになっています。
批判的にオスグッドの論をみながらも,方法としてのSD法の面白さを感じて取り組んでおられるという印象でした。
どんぐりを集めて苦労してあく抜きしてごりごりすりつぶして,まとめて,焼いて,素朴な味わいのどんぐりクッキーを作りました!という感じ?(意味不明でスミマセン)
ふむふむと思いながらも,手引きといっても読んですぐにSD法バッチリという感じの親切さは感じませんでしたので,もう1冊読んでみました。
印象測定の心理学―感性を考える

印象測定の心理学―感性を考える

SD法だけでなく,他の尺度構成法や精神物理学的測定法など広く扱われていて興味深いです。
こちらも難しいことは書いてあると思うのですが,実際の研究例を引いてケーススタディ的に書かれている部分がほとんどなので,とっつきやすいです。
こちらは学生向けの参考書にはできそうです。