lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

臨床心理士は猫のようなものか?

授業についてくれている授業補佐との雑談中,臨床心理士は病院においては一種の”ぜいたく品”みたいなものだと語ってしまいました。
これだけだと,普通の人(非関係者)には意味不明なので,kyupin先生のブログ記事を引用させていただきます。

もともと精神病院協会の狙いだが、例えば、精神病院内で臨床心理士がカウンセリングを行っても診療報酬の点数すら取れない。国家資格がないこともあり、存在が曖昧になっていることがある。臨床心理士は心理テストを行うとか、あるいは上記のようなデイケアのスタッフとして業務についている。もちろん心理カウンセリングは行うこともあるが、点数的には0なのである。(現実には精神科医が指示してカウンセリングを行い、点数をとる形にしているところが多い。あくまで精神科医が一度は診察する必要があり、精神科医が主なのである)現在は精神科患者さんの治療において、リーダーシップをとって何かやっていけるような状況にはない。

http://ameblo.jp/kyupin/entry-10022936153.html

上記の太字部分が重要です(太字はlionusによる)。臨床心理士がカウンセリングを行っても病院の収入にはつながらない,ということでもあります。もちろん,患者さんに100%自己負担で料金を払っていただいた場合は別ですが,仮にそうしたとして収支の合うレベルで料金を設定したら,多分一般的庶民感覚からは高すぎるように思え,よほどの人(お金持ち?カウンセリング好き?)でない限り需要がないのではないかと思います。
(病院における)臨床心理士はいわば猫のようなもので,利益にはつながらないけれども居るということ自体を愛でるというか価値があると思う場合において役に立つのかなあなんて言ってしまいました。*1
・・・以上はあくまでもペーパー臨床心理士lionusの個人的見解です。
もし,お気を悪くされた方がおられたら申し訳ございません。お詫び申し上げます。ドロップアウト者の偏った見方と読み捨てていただければ幸甚です。
また,いやいやワタシは臨床心理士として病院全体の業績を上げるのに確実に貢献している,もしくは,個人開業でバリバリ稼いでおられるという方は,心より尊敬申し上げますとともに,今後の一層のご発展を祈念申し上げます。

*1:そしてさらに,そんな猫のような存在でなければ癒しにならないのではないかなあなんて思ったりもする。