lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

天王星は水星のハイヤーオクターブ。

授業で教材として使おうと,前もってメモを取りながら予習視聴しました(本放送の時も観ましたが)。
その昔,ビジネス文章の作成は日本の企業にとってコストのかかる作業だったということがよく分かりました。欧米ではアルファベット26文字で文章が記述できるので,英文タイプで誰もが活字の書類を作成できたが,日本では和文タイプライターを操る専門の和文タイピストを雇うか,印刷屋に頼むしかなかったとか。
昭和54年に東芝から日本語ワープロが発売されてからは,和文タイピストでなくても,誰でもが活字で書類作成できるようになったということです。
そういえば,lionusが小学生の頃,学校で和文タイプを見た記憶がかすかにあるような,無いような・・・日本語ワープロが発売された後の時代ですが,企業だけでなく公立小学校にも広く導入されるようになるにはある程度のタイムラグがあったのだと思います。
視聴して,日本語ワープロ開発の苦労話と,その結果としてワープロで皆が美しい体裁の文章を手軽に作ることができるようになったことにひとしきり感動した後,気になったことがひとつ。
ワープロ以前に文章作成を担っていた和文タイピストはどうなったのでしょうか。
そのことについてはまだぐぐり中なのですが,その途中で,こんな記述を見つけました。

職業は時代の流れとともに変わっていきます。印刷業に例をとると、最初に木版刷りが中国で発祥してわが国にも伝わり、江戸時代末期までの永い間世界中で使われ、木版彫刻の技術者も多かったと思われます。
ヨーロッパでは、木版印刷はあまり発達せず、有名なグーテンベルクが鉛の活字を使って活版印刷を始めたとされています。
印刷所といえば、印刷インクの臭いと騒音のひどい部屋で、鉛の活字を文選工が原稿を見ながら1本1本拾って組版をつくり、印刷機で印刷する状況を想像します。
いま、印刷業界は大きく変わりました。大手の新聞社では、ワープロで作成した記事を大型コンピュータによる電子編集組版機で編集して版下をつくり、合成樹脂やアルミ板に写真製版してオフセット印刷をしています。町の印刷所も、いまではコンピュータやワープロがずらりと並ぶ風景に変わりつつあります。
官庁や会社でも、つい最近まで公文書の作成は和文タイピストが打っていましたが、いまではワープロで文書が作成されるので、和文タイピストはいなくなりました。

http://www.asahi-net.or.jp/~SD5S-SKMT/wpsokki1.htm

lionusの当初の関心は,最後の文章に記してあるようなことだったのですが,その前の印刷技術の進歩についての文章を読み,以前何かの占星本で読んだ「天王星は水星のハイヤーオクターブ」という記述が腑に落ちた気がしました。
最初に読んだ時は意味がいまひとつ納得できなかったのですが,水星の象意は文章・書類・コミュニケーションですから,印刷も水星の管轄内であるといえます。昔は木版やガリ版などコツコツやっていたのが,天王星の象意であるコンピュータが導入され,印刷工程が様変わりするようになったということで,これはまさに水星が天王星に「進化」した典型例だと思ったのです。
で,話を元に戻すと,和文タイピストがいなくなったというなら,何処に行ったの?今度はワープロ習得してワープロオペレータになったのか?ということについては,まだ納得できていません。どなたかご存知でしたらご教授ください。お願いします。