lionusの日記(旧はてなダイアリー)

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悪気はない。

動物のお医者さん』7巻より

高屋敷先生:「ハムテル スナネズミを1匹わけてもらえないか」
ハムテル:「ハイ・・・でも どうされたんですか」
高屋敷先生:「ハーッ」(暗い顔でため息)
高屋敷先生:「うちで娘が飼ってたスナネズミが死んでね たぶん老衰だと思うんだが」
(高屋敷先生の娘さん:「おとうさん獣医でしょ 生きかえらせてよ!)
ハムテル:「ああ・・・そういうお願いはカミサマにしないと」
二階堂:「それでなんと答えたんですか」
高屋敷先生:「それは無理だよ かわりに解剖して死因を調べてやるから(獣医だから)」
(娘さん,ショックで引きつった顔)
高屋敷先生:「そしたら口をきいてくれなくなった」
ハムテル&二階堂:(不器用な人)

親子の事例ですが,男女の考え方の違いがよく現れているな〜と,ふと思い出しました。
女性(この場合は娘さん)が何かを相談する際には,まず自分の気持ちを分かって欲しい,共感して欲しいといったニーズがあることが多いですが,相談された男性(高屋敷先生)は何か具体的な解決策を求められていると思い,そのように対応してしまう傾向があるようです。その結果,相手の女性に「私の話をちゃんと聞いてくれない」とか,「私の気持ちなんて全然分かってくれない」などと,一生懸命考えて答えたのに,逆に責められてしまったり。
高屋敷先生は,4巻でも「高屋敷先生は女性一般を大変苦手としている」と書かれているので,まさに男性的な思考の方なんでしょう。
たかが漫画とはいえ,ちゃんと登場人物のキャラクターが一貫しています。佐々木倫子センセイはすごいです。