lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

くっきりはっきり絵具チューブのままの色(超長文)。

パーソナルカラーコンサルティングなるものを体験してきました。
パーソナルカラーとは,人それぞれ似合う色の傾向を把握するための考え方だそうです。まず色を,イエローベースの「スプリング」「オータム」と,ブルーベースの「サマー」「ウインター」の4系統に分類し,自分が4つのうちどの系統にあたるかにより似合う色,似合わない色を知るということです。
lionus妹はアロマテラピーやらオーラソーマ(色ボトルを使ったカウンセリングみたいなもの?)やらを勉強していて,以前から「お姉ちゃんも(パーソナルカラーコンサルティングを)受けてみたら」と勧められていました。しかし,アトピーで長らく顔色がくすんでいた時期があり躊躇していたのですが,最近は安定してきて炎症もおさまり,元来生まれもった肌色に戻ってきたので,思い切って受けてみることにしました。
広島のコンサルタントなら妹に紹介してもらえばいいのですが,関西はつてがなさそうだったので,ネットで検索し候補を2つに絞りました。
カラーコンシャス カリテス
カラーコンサルティング&カラースクール&パーソナルカラー ラピス
Web上での印象はカリテスの方が洗練されている感じでしたが,カリテスの主宰者さんはラピス代表の先生のお弟子さんのようでしたので,より経験のありそうな*1ラピスに決めました。ちょうど,新春キャンペーンとかで料金が消費税分OFFだったのでなおさら良かったです。

パーソナルカラーコンサルティング体験記

まずはインテーク

コンサルティング部屋は雑居ビルの中の1ルームでしたが,大きい窓からは川が見えてとても明るく開放的な印象。自然光がたっぷり入ることは色をみるのに最適だと思いました。
カルテ(フェースシート)に氏名や年齢等を記入後,色の系統別(赤,青とか)に好きか嫌いか,身に着けるかどうか,を詳しく聞かれました。その後は,どういう目的(動機)でコンサルティングを受けに来たのか,どのようなイメージに見られたいのか,ファッションやメークについてどのようなアドバイスを受けたいのか,なども詳しく尋ねられました(構造化面接)。
やりとりの冒頭で,ふとカルテの職業欄を見て,「随分要領を得た,はきはきされた答え方をされると思ったら,講師をされておられるんですね」とすぐに「正体」を見破られてしまったのはさすがだと思いました。何を教えているのかと尋ねられたので,「心理学とコンピュータです」と言ったら,先生の中ではどうもその両者がつながらないらしく,「はああ・・・全然違う2つのことを教えておられるのですねぇ・・・」とちょっと不思議そうな顔をされていました。*2

パーソナルカラー探し・本番

続いて,メインであるドレープ(数々の色見本布)を使ってのパーソナルカラー探しです。*3真っ白なケープを着け,とっかえひっかえ色布を上半身に当て顔映りをチェックしていきます。そうすると,例えば赤でも似合う色味と似合わないものの差が歴然としてきます。
診断の結果,lionusはウインタータイプでした。事前にネット上で自己診断した結果と同じでしたが,次のように細かいアドバイスがもらえたり,敬遠していた色が案外オススメだったり,新鮮な発見がありました。

  • 一部スプリングでも似合う色がある(比較的黄みの少ない鮮やかなオレンジ,ごく薄いライトベージュ)
  • ウインターでもグレーはNG。地味・貧相なイメージになってしまう。*4
  • 黒が一番似合う。ワードロープに黒が圧倒的に多いので,これでいいのか,ただの地味女ではないか,と一抹の疑問があったが,これで正解!と何だか落ち着いた。
  • 真っ白も似合う。中途半端な白はNG。
  • 赤,青,ピンク,紫,緑,いずれも絵具チューブから出したそのままの色のような,はっきりした(彩度の高い)色が似合う。青系統,中でもロイヤルブルーが特によく似合う。
  • レモンイエローもよい。春夏のコーディネートにはオススメ。*5
  • 逆に似合わないのがパステルカラーやくすんだ(良く言えばシックな)色。得意な青でも,水色になると駄目。オータムサマーはNG。
  • 茶系統はNG。面白いくらいに全滅。
コーディネートとメークのアドバイス

似合う色が把握できたら,実際のファッションでどのように組み合わせるか,どんな柄が似合うか,ということもアドバイスしてもらいました。こういったノウハウは専門家ならではですね。

  • 紺はあまり着ないということだったが,とてもよく似合う。春夏など,黒では暑苦しい,重すぎるという時には紺を使ったらよい。
  • オレンジも実は似合うので,春夏にはオレンジのカットソーに黒のパンツなどはどうか。
  • ともかくはっきりした顔立ちなので,*6顔に負けないようなコントラストの強い色の組み合わせを。したがって,1度に使う色は3色までに抑えること(多色使いNG)。例えば,ロイヤルブルーのセーターに黒のパンツ,それだけで十分。
  • 春夏には淡い色が主役になるので,そういった色を使うときには,顔もと(インナー)に黒や紺など(似合う)濃い色をもってきて,その上にジャケット等として着ればよい。苦手な色もOK色を顔元にはさむことで使用可能になる。
  • NGなグレー系も,顔から離してボトムスに使うのはOK。
  • 花柄ややわらかい(曲線的な)イメージの柄はNG。直線的なもの,柄がはっきりしたもの,幾何学模様系がよい。白黒コントラストが似合うので,ゼブラ柄などオススメ。
  • しかし,アニマル柄でも茶系統はNG。
  • リップは渋みのあるローズ系がオススメ(レッド系もOK)。ローズ系は合わないという先入観があったので意外でした。昔流行った人工的なローズピンクは論外ですが,こっくり深みのあるローズ系リップの現物を見せられ納得しました。
  • 茶系統がNGなので,茶色の代用として深いボルドーを使うこともできる。バッグなどの革製品やヘアカラー*7にはこの色を。
最後に

自分で似合う色はもとからそこそこ判断できていたようでしたが,年々変遷する「流行色」を見ると,目移りして自己判断できなくなることもあるんですよね。「カワイイ」と買ってはみたものの,結局タンスの肥やしになってしまったり,それなりに失敗がありました。判断の基準が確立したので,もうこれからは買い物で悩んだり後悔しなくなるような気がします。
90分で15,000円(通常は消費税込み15,750円)が高いかどうかは意見が分かれるところだと思いますが,lionusにとっては十分納得できるものでした。
パーソナルカラーに興味をもった人,web上で自己診断してみたい人はカリテスラピスの他,以下のページもどうぞ。
パーソナルカラーでセンスを磨く-カラーコーディネート]All About

*1:代表の花岡ふみよ氏は「カラーコンサルタント歴14年・パーソナルカラー診断1万人」だそうです。

*2:オーラソーマのボトルも部屋にあり,心理学=カウンセリングというイメージが強いのは当然だと思いました。

*3:元来の顔色で見てもらおうと,リップとマスカラ以外は何も化粧して行かなかった;よって診断時にはリップを落とすだけで済んだ。

*4:グレーのセーターはいくつか持っているのでへこみましたが,ラメ混素材だったり華やかさがプラスされているので納得して着ているのかもしれない。

*5:昔,レモンイエローのマフラーを買おうかどうか迷ったことがある;青系統はいいが黄系統は似合わないという気持ちが元々あったので,結局買わなかったが実はOKだったのか!

*6:マスカラだけの状態でも普通にメークした顔に見えると驚いておられた。

*7:一時茶髪にしたことがありましたが,今は黒髪です。