lionusの日記(旧はてなダイアリー)

「lionusの日記」http://d.hatena.ne.jp/lionus/としてかつてはてなダイアリーにあった記事を移転したものです。

指数やら偏差なんとかやら。

IQ(知能指数)は精神年齢(MA)÷生活年齢(CA)×100で計算します。
ビネー式知能検査では上記のIQを採用しているが,ウエクスラー式知能検査では(上記とは計算方法が違う)偏差IQを採用している,と授業で言ったところ,

2003年の改訂でビネー式でも偏差IQを使うようになったらしいですが。

と学生さんから指摘を受けました。
恥ずかしながら不勉強で知らなかったので,調べてみたら次の論文を見つけました。
中村淳子・大川一郎 2003 田中ビネー知能検査開発の歴史 立命館人間科学研究, 第6号, 93-110
「ビネーテストの歴史」について分かりやすくまとめてあります。
自分的メモ:*1

  • 1960年版スタンフォード・ビネー法で,従来どおりの知能指数(IQ)を廃止し,偏差値を基本とした偏差知能指数(DIQ)を採用した。
  • ちなみに,DIQ算出時には「ビネー式の場合は16分の1、ウェクスラー式の場合は15分の1を使用」(Wikipedia「知能指数」による)。
  • 2003年に改訂された「田中ビネー知能検査Ⅴ」では,(a)2歳〜13歳までの被検査者は,従来どおりの知能指数(IQ)及び精神年齢(MA)を算出,(b)14歳以上は原則として偏差知能指数(DIQ)を算出するが,精神年齢は原則として算出しない。

スタンフォード・ビネーについては間違っていましたし,田中ビネーについては2003年版以前までは間違いではなかったが,2003年版ではDIQが一部導入されているのでNGです。
反省(不勉強と石を投げられそう)

*1:あくまでも自分用なので一部表現をはしょっているところがあります。